回転用低トルクシールリング「TS-Ring」の基本情報
Le-μ's、TS-RingはNOKの登録商標です。(商標登録5836970号、5875477号、6232233号)
特長
1)しゅう動面にシール媒体である油を供給する
テクスチャ形状を付与することで、
大幅な低フリクションを実現します。
2)油圧回路内の回転部で油圧を保持しながら、
フリクションロスも低減します。
3)しゅう動面の油膜形成により、耐久性も向上します。
シールリングのトルク発生メカニズム
シールリングのシール箇所は、側面、カット部、外周面の3箇所あります。
溝底および側面から作用する油圧によって、ハウジング内周面およびシャフト溝側面へ圧着することで、シール面軸側面とのしゅう動により、しゅう動トルクが発生します。
このしゅう動トルクは、シールリング要因の摩擦係数と受圧面積を小さくすることで、トルクを下げることができます。
特性
回転用低トルクシールリング「TS-Ring」は、側面にテクスチャを付与することで、テクスチャ部への積極的な油の導入を行います。
また、テーパーランドの楔(クサビ)作用で、動圧(負荷容量)による油膜を形成することで、低トルク化を図ります。
解析結果からもわかる通り、テーパーランドの楔作用により油が積極的にテクスチャ部に導入され、動圧が発生しています。
トルク評価試験
新仕様の低トルクシールリング「TS-Ring」は耐久試験の有無で、それぞれトルク評価試験を実施しました。
「TS-Ring」は従来仕様と比べ、トルクを最大80%低減し、耐久試験前後でも低トルクを維持します。
高性能シールリングの開発
NOKでは、低トルク性能を保持したまま、さらに低リーク化したシールリングの開発を進めています。
採用イメージ
自動変速機などのAT/CVT用油圧保持部品
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